作品コレクションズBeyond the heritage
生まれ持った才能に加え、色彩と技法を極めたマークエステルは非常に豊富な作品を世に残した。
日本神話以外に、マークエステルは天地、自然、素材の創造、ならびに普遍的な愛をテーマとして好んだ。これらの作品は、人物や花束を通して、時には自由かつ抽象的な創造物として描かれている。メインテーマである絵画制作、銅像シリーズ、ガラスやセラミックのほか、シルクやファッションデザインのオリジナル作品も存在する。
絵画制作油絵、水彩、シルク、その他
絵画および立体作品の様々な制作技法を習得する中で、彼は特に、色彩と油彩画に熟達した。彼の作風は、1970年代に観察した日本の墨絵の色彩の浸透性と流動性を取り入れたものである。
マークエステルのインスピレーションは、彼自身と大自然との関係だけではなく、日本・中国・韓国のトライアングルの歴史的かつ文化的な繋がりからも生まれたものである。
マークエステルは、神話と世界の起源に焦点を当てた創作活動を行った。
彫刻作品ブロンズ、ガラス、セラミック、漆
マークエステルは様々な制作技法をマスターしていたことから、画法を立体作品へ応用した作品制作も行った。マークエステルはヴェネツィア最高峰の工房でガラス作品を制作し、また日本と中国の著名なセラミック工房を訪れ、時には有名な巨匠達と一緒に作品制作を行った。
マークエステルのオブジェや彫刻作品は数百点に及ぶ。
シルクとファッション着物、スカーフ、ドレス、ネクタイ及びデザイン制作
マークエステルは1977年からコモ市(イタリア)のブランドRattiにて限定生産品のプリントシルクを制作した。このシルクは、ピエール・カルダンやピエール・バルマン、ギ・ラロッシュ、ハナエモリ、シンシア・バーデスなどフランス、アメリカ、日本の著名なファッションデザイナーがオートクチュールコレクション用として愛用した。
また、工場生産品のプロデュースのみならず、日本の伝統的な着物や帯などの絵柄制作、ハンドペイントなども実施した。
書籍A rich collection
マークエステルは書籍、カタログ、その他出版物を多く世に送り出したが、その中でもマークエステルが常に重要な書籍としていたのは、1985年に出版された初の画集『永遠と愛』と1989年出版の『自然と愛』、2006年に多言語出版された『日本神話』、そして奉納作品を紹介する『日本神話の愛の道を巡る』と題した4冊の作品集である。
主な出版 :
- 1985 -「永遠と愛」
- 1989 -「自然と愛」
- 2006 -「日本神話 by MARCESTEL」
- 2008 – 個展「日本神話 by MARCESTEL」カタログ(上野の森美術館)
- 2010 -「中国神話」
- 2011 -「色彩の魔術師-マークエステル展」カタログ(三浦美術館)
- 2013 -「吉祥中国」
- 2015 -「日本神話展」カタログ(九州国立博物館)
- 2015 – 絵本「日本神話」
- 2015 -「日本神話の愛の道を巡る」第1巻
- 2017 -「日本神話の愛の道を巡る」第2巻
- 2018 -「マークエステル作品集」
- 2023 -「マークエステル伝記 完全版」